今年の夏は本当に暑かったです。冷蔵庫の側面が一日中あちあちで、冷蔵庫が壊れるんじゃないかと不安になったほど。中古で安く購入した冷蔵庫で、すでに製造から14年目に入っているから、いつ壊れてもおかしくない状態なんです。

そうは言っても冷蔵庫の値段は高い。中古でも5万円以上します。なんとかもうちょっと頑張ってほしい。そこで、冷蔵庫が熱を発散しやすいように、冷蔵庫の側面をもっとすっきりさせることにしました。

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冷蔵庫の側面が熱くなるのは故障じゃない

ご存じない方もいるようなので、まずは簡単に冷蔵庫の仕組みを解説します。冷蔵庫の周りには、庫内の温度を下げるための冷媒(れいばい)が張り巡らされています。冷媒が庫内の熱を吸い取って、外に排出しているんです。

年式やメーカーによって冷媒の配置は異なりますが、主に冷蔵庫の側面と背面と上面に配置されています。冷蔵庫の側面をさわると、すごく高温になっているときがありますよね。あれはごく自然なことで、冷蔵庫が頑張っている証拠。

部屋の中が暑いときや、冷蔵庫の中にものをたくさん詰め込んでいるとき、ひんぱんに冷蔵庫を開け閉めした後などは、庫内の温度が上がります。そこで、庫内を冷やすために冷蔵庫の側面からどんどん放熱するわけです。

理屈はエアコンと同じですが、エアコンは室外に熱を放つのに対して、冷蔵庫は室内に熱を放ちます。このため、対面キッチンのように、エアコンの冷気が届きにくい狭い空間に冷蔵庫を置いていると、空間の気温がどんどん上がって地獄のような暑さになります。

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冷蔵庫の側面が長時間熱くならないようにする方法

だからといって、早々に引っ越しやリノベーションをする経済的なゆとりはありません。なんとか現状を乗り切るため、すぐにできることを考えました。

冷蔵庫の側面からスムーズに放熱ができれば、高温になる時間は短くなります。逆に、放熱に時間がかかるほど、高温状態が続きます。スムーズな放熱をうながすためには、障害物を取り除くのが効果的。と同時に、放熱の頻度を減らす工夫も必要です。以下に具体的な対策を箇条書きにします。

  • 冷蔵庫の上に物を乗せない
  • 冷蔵庫を壁や家具から少し離す(10cmほどでオッケー)
  • 冷蔵庫の側面にマグネットで紙などを固定しない
  • 冷蔵庫の中をぎゅうぎゅう詰めにしない
  • 冷蔵庫を開け閉めする頻度を減らす
  • 冷蔵庫の近くに扇風機を置いて熱気を動かす

いまパッと思いつくのはこれくらいかな。他にもできることがあるかもしれませんね。何か思いついたらまた追加します。

冷蔵庫の側面を空けておくと冷蔵庫が長持ちする?

冷蔵庫の側面が高温になっている状態が続くと、庫内を冷やすコンプレッサーに負担がかかり続けるので、冷蔵庫が壊れやすくなります。その意味でも、冷蔵庫の側面はできるだけすっきりとさせておくほうがいいです。

冷蔵庫の構造も注意点も、私は以前から知っていました。にもかかわらず、カウンター収納を冷蔵庫にべた付けで配置し、冷蔵庫の側面をマグネット収納に活用していました。入居したマンションの対面キッチンがあまりに狭く、持っている家具と家電の配置に苦しんだからです。

家具の配置をすぐに変えるのは難しいけれど、冷蔵庫の側面に取り付けているマグネット収納を移動させるぐらいは、すぐにできます。だから、まずはここから着手。

また、冷蔵庫の横に置いているカウンター収納を動かすのは無理でも、冷蔵庫側には物を置かないようにして、冷蔵庫に面した扉の中をスカスカにすれば、スムーズな放熱に効果がありそうです。

対面キッチンでは扇風機を使って空気を動かそう

冷蔵庫の側面をすっきりさせ、カウンター収納の中をスカスカにした結果、冷蔵庫の側面が一日中あちあちという状態がすぐに解消されました。あまりの変わりようにびっくりしたほどです。

最後に、キッチンの中の空気を常に動かすため、キッチンカウンターの上にデスクファンを置きました。シンクのまん前に置いているから、洗い物をするときに顔に風が当たってとても気持ちがいいです。

はじめは、キッチンの中にスリムなタワーファンを置くつもりでした。で、ホームセンターに実機を体感しに行ったところ、DCモーターのデスクファンをカウンターの上に置くほうが、タワーファンより涼しく感じるなと思ったんです。デスクファンのほうがお財布にもやさしい。

今回使ったお金は、デスクファン代の1500円だけ。「冷蔵庫を買い替えるかエアコンを増設しないと、今年の夏を乗り切れない!」と、大きなお金を使う覚悟をしていましたが、ちょっとした工夫をすれば、案外、何とかなるもんです。