レターパックは、個人が全国一律料金で品物を発送できる、数少ないサービスのひとつです。多少の制約はありますが、荷物の追跡もできるので、料金を考えると最高にコスパの良い配送サービスと言えます。

レターパックにはライトとプラスの2種類のサービスがありますが、私が特におすすめしたいのはプラスの方。というのは、ライトに関しては同様のサービスやもっと割安な別のサービスがあるけれど、プラスと同等のサービスは現時点では他に無いからです。

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レターパックとは?

ご存知ない方のために簡単に説明すると、レターパックは郵便局の配送サービスのひとつです。A4サイズ以下で4kgまでの品物を、全国一律料金で発送できます。ゆうメールと違って信書も発送できるため、個人に限らず法人にも広く利用されています。

レターパックにはライトとプラスの2種類があり、ライトは360円、プラスは510円です(2018年7月現在)。

ライトには厚みが3cm以下という制約がありますが、これはポストに投函できるサイズという意味で、発送するときに郵便窓口まで持ち込む必要がありません(もちろん、持ち込んでも構いません)。

配送先に届けるときも、ライトは手渡しではなく郵便受けに入れて終わり。その分、ライトは料金が割安になっています。

レターパックライトとプラスの違い

プラスとライトの違いは2つあります。1つは梱包できる厚み

ライトと違って、プラスは封がきちんと閉じていれば厚みに制約はありません。上手に梱包すれば、10cmほど厚みのある品物も送れます。

もう1つの違いは、プラスは郵便受けではなく手渡しで届け、受領のサインをもらってくれること。配達時間の指定はできませんが、宅急便と同等のサービスです。

レターパックプラスを購入できる場所は?

レターパックは、郵便局だけじゃなくコンビニでも販売しているので、夜間や休日でも購入できます。

ただし、コンビニの店員が新人さんだと、レターパックライトとプラスの違いを知らない人もいるので、コンビニで購入するときはプラスとライトを間違って買わないように気を付けましょう。

パッケージの色が違うので、見ればすぐに分かります。ライトは「青」、プラスは「赤」です。つまり今回は「赤」。

ちなみに、発送するときは、コンビニではポストに投函できるサイズまでしか対応してくれないので、郵便窓口に持ち込まなければいけません(プラスは郵便局による集荷サービスもあります)。

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梱包するときに必ず必要な道具はある?

レターパックはある程度の衝撃には耐えるぐらいの厚みがあり、封をするための両面テープも最初から付いているので、梱包資材がなくても本や衣類などの発送には問題ありません。

けれど、必要な道具を揃えておくと、より気軽にレターパックプラスを利用しやすくなるので、邪魔にならない範囲で梱包資材を常備しておきましょう。

参考までに、私が常備している梱包資材を紹介します。ここでは、あくまでレターパックを梱包するときにあると便利な資材だけを厳選して紹介します。

レターパックを梱包するときにあると便利なもの

  • ビニール袋
  • セロテープ
  • 梱包用OPPテープ
  • テープカッター
  • はさみやカッターナイフ
  • プチプチ(エアパッキン)
  • 菓子箱または厚紙

ビニール袋とセロテープは大抵のご家庭にあると思いますが、無ければ準備しましょう。梱包時の必需品です。

梱包用OPPテープも必ず準備しましょう(透明の梱包用テープ)。大きなものや重いものを発送するときは、レターパックの周囲をOPPテープで補強しておくと、封筒が破れる心配がありません。

テープカッターはあると便利ですが、ハサミやカッターナイフがあれば事足ります。またプチプチがないときは、新聞紙やポスティングされている広告紙などでも代用できます。そして菓子箱は、梱包が難しい形の品物や、変形しやすい物を発送するときに役に立ちます。

ちなみに、ここで紹介しているものはどれも100均で売っています。

他にぜひ用意したいのが100均の「厚紙封筒」

レターパックはかなり丈夫な厚紙ですが、ギリギリサイズの品物を無理やり入れようとしたら、破れることもあります。

それを防ぐためには、同じサイズの厚紙封筒を使って予行練習をするのがおすすめ。そして、予行練習をしたいときに役に立つのが100均の「厚紙封筒」です。

厚紙封筒はレターパックより紙は薄いけれど、サイズ感の練習には問題ありません。ただし、厚紙封筒にはいくつかの種類があり、折山と封のラインがレターパックと少し違うので、そこは注意が必要です。

梱包の練習用に理想的なのは、ヤフオクなどでレターパック発送の商品を購入し、その封筒を捨てずに取っておくことです。私は今でも、練習用に使用済みレターパックを常備しています。

レターパックプラスに入るサイズの目安

(2種類の傑作ファンタジーコミックを実際に梱包して解説します。いずれも初版!)

レターパックプラスに入る、ギリギリのサイズの目安として分かりやすいのは「コミック10冊」です。5冊ずつを2列並べた状態。欲張って12冊入れようとすると、ガイドラインが隠れません。

10冊は本当にギリギリのサイズなので、慣れるまでは8冊を目安にした方がいいでしょう。コミックを読まない人のためにこの場合の参考寸法をいうと、17.5×23×高さ7cmです。

むき出しのままコミックを10冊入れてみた状態。ちょっと厳しそう…?

ビニール袋に入れてしっかりとセロテープで固定します。

さらにぷちぷちで梱包。1重で十分です。

これをレターパックの底にしっかりと押し付けます。

ていねいに形を整えると封が閉じれます。コミック10冊はかなり重いので、念のために最後はOPPテープで補強しましょう。

正面から見るとこんな感じ。送り先も送り主もちゃんと見えていて、配達証シールのバーコードも読み取れる状態です。

四隅を折ると封をしやすい場合もあります。山を側面に倒してOPPテープで補強します。「配達証シール」がはがれないように気を付けてください。

レターパックプラスの梱包テクニック!

小物は種類ごとに分けて袋に入れる

レターパックに限ったことではありませんが、梱包するときは、受け取った人が開けやすいように意識することも大切です。

たとえば、手芸品のパーツのように小さなものを一度にたくさん送る場合、片っぱしから封筒に入れていると、封を開けたときにバラバラと散らばるかもしれません。

小さいものは種類ごとに分けて個別にビニール袋に入れておくと、受け取った人は助かります。

ぷちぷちで梱包するときは、全部一緒にくるむ方がレターパックの中で安定します。

金物類の梱包には菓子箱を使う!

アイアンなどの金物を送る場合は、配送中に変形しないように注意が必要です。レターパックはただの厚紙ですから、ちょっとした圧力がかかっただけでも中身が変形しかねません。変形しやすいものは、プチプチでくるんだだけでは不十分です。

変形しにくい形でも、小さくて重い品物を送るときはやはり注意が必要です。そして、これらのものを発送するときに役に立つのが、段ボールの小箱や菓子箱です。

どんな風に使うのか、画像で解説します(いいサイズの金物が手元に無かったので、ミニコロコロを例に梱包していきます)。

最大で17.5×23×高さ7cmを目安に、レターパックに入りそうな菓子箱を探して品物を入れます。ちょうどいいサイズの菓子箱がないときは、カットしてサイズを調整しましょう。

箱の中で品物がぐらぐらと動かないように、ぷちぷちを詰めます。新聞紙でも構いません。

コミックを梱包した時と同じ要領で、箱をレターパックの中に入れて封をします。これで、よほどのことが無い限り、箱の中の品物が変形する心配はありません。

衣類や布は最高の緩衝材!

重量に余裕があるときは、使わない衣類やタオル、はぎれなどを、緩衝材の代わりにすき間に押し込むのもおすすめです。布はぷちぷちより衝撃に強く、どんなすき間にもぴったりと収まるので、レターパックの緩衝材には最適です。

ただし、万が一水に濡れると水を吸って重くなるので、必ずビニール袋に入れるようにしましょう。

ここでも緩衝材を兼ねてハギレを一緒に梱包しています。

レターパックは、パソコンやプリンターを持っていなくても安い費用で発送ができる、とてもうれしい配送サービスです。しかも料金は全国一律。

ぜひ、ためしに一度、思い切って大きな品物を発送してみましょう。サイズが厳しそうな時は、この記事を参考に厚紙封筒で予行練習をやってみてください。

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