macrameハンドメイド倶楽部では、不定期で「物々交換会」を開催しています。

このイベント、楽しすぎて面白すぎて、期間中は「何かもっと出せるものがないかしら?」と自宅の押入れあさりに没頭するほど。

交換会を終えたあとは、文字通り「祭りのあと」のような清々しさとちょっぴりの寂しさが残ります。前回開催した交換会はかなり盛り上がったので、その様子を少しだけご紹介します。

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物々交換会をはじめたきっかけ

「思い入れのあるものを捨てれない」

「まだ使えるし、できれば誰かに活用して欲しい」

「でも、フリマで販売するほどのものでもないし…」

ハンドメイダーにはこのような考えの人が多く、ハンドメイド関係のコミュニティでは、文字通り「素材の山」の写真をたびたび目にします。私自身、差し当たって使う予定はないけれど、捨てる気にはなれないハンドメイド素材を、家の中にたくさん抱え込んでいます。

パーツの山を眺めているだけでも幸せ、という気持ちもありますが、押入れの肥やしにするよりは、必要としている人にゆずって活用してもらう方がいいな、という気持ちもある。コミュニティ内でそういう会話をしていたとき、「交換しようかな?」という発想が浮かびました。

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(イベント中の会話)

一方的に「あげる」のは相手のためとは言えない

小学生や中学生の頃は、同じクラスの子と「お互いに要らないもの」をよく交換し合ったものですが、大人になるとそんな機会はなくなります。

一方的に「これいらない?」と押し付け口調で持ち掛ける人はたまにいますよね、私は根が貧乏性なので、「あげる」と言われたものを断れず、以前は不要なものでももらい受けていました。

でも、徐々に「もらう」のがゆううつになったんです。

 

というのは、「あげる」と言った相手が近くに住んでいるならともかく、遠方から高い送料を払って宅急便で送ってくる人もいて。「それ」はいらないから、その送料を現金でちょうだいよ、と言いたくなることが度々ありました。

そしてようやく気付いたんです、相手は自分が捨てられないものを私に押し付けているだけで、私のために贈ってくれているわけじゃないんだってことに。

以来、「あげる」といわれたものをむやみにもらうのはやめました。

同じ趣味を持つもの同士だからこそ楽しめる

「あげる」のではなく「交換する」、しかも、同じ趣味を持つもの同士で。このときはじめて、本当に「それ」が相手にとって必要なものかどうかを真剣に考えます。

また、強引に押し付ける人がいる一方で、「こんなものをあげるなんて、失礼じゃないかしら?」と考える人もいます。

思うに、ハンドメイダーほどそう考える人が多い気も。もしかしたら、私と同じように、本当はいらないものをもらうことがやたらと多くて、自分があげるときには難しく考え込んでしまうのかもしれません。

けれど、相手が自分と同じ趣味を持っている人なら、この「あげる」ときのハードルが少し下がります。物々交換会はそんなマインドブロックをはずせるきっかけにもなるんです。

(イベント中の会話)

物々交換会の醍醐味とは?

販売会を行っているコミュニティや、送料を負担してくれれば差し上げますという提案をしているコミュニティはありますが、物々交換会を行っているコミュニティはほぼないでしょう。

なぜなら、運営も管理もすごく大変だから。トラブルも心配です。

でも、物々交換会を一度開催するだけで、メンバーとの距離感が一気に縮まります。

それまでは、ネット上で知り合った、顔もよく見えない相手だった人が、昔から知っている友人レベルにまで身近に感じられるようになるんです。

 

物々交換会に出品するものは、捨てたくないけれど使わないもの。出品物を見ると、その人が何が好きで、どんな価値観を持っているかが丸見えになる。

出品するときはちょっぴり恥ずかしいです、でも、他の人が出しているものを見たら、思い切って出品しようかなって思えます。

「私なんて…」とか、「こんなもの…」みたいに、自分自身や自分がつくった作品に自信を無くしていた人は、勇気を出すきっかけになるかもしれません。

(イベント中の会話)

ハンドメイドは趣味?それとも仕事にしたい?

ハンドメイドが趣味なら、ぜひ作品を販売しましょう!なんて言う気はさらさらありません。販売には必ずリスクをともないます。経済的なリスクだけじゃなく、精神的なリスクもあれば、自分が作りたい作品を作れなくなるというリスクもあります。

ハンドメイドが趣味だからと言って、むりに販売しなくても趣味で続けたっていい。でも、同じ趣味を持つ仲間はいる方が楽しいですよね。

そして、「ちょっと販売してみようかな?」と思ったら、軽い気持ちで販売したっていい。

「macrameハンドメイド倶楽部」では、一人で黙々とハンドメイドをやっていても絶対に味わえない楽しみや気付きを感じられるイベントを、これからも開催していきます。