冷蔵庫の中に何をどんな風に入れるかは、育った環境や親のルールに大きな影響を受けています。このため、「冷蔵庫にはこれを入れるべき」と思っている収納ルールが、あなたにとって必ずしも最適とは限りません。
私自身、最初に実家を出てからすでに30年近く経っているというのに、いまだに「母の冷蔵庫ルール」に縛られている部分があります。でも長い時間をかけて少しずつ、自分が暮らしやすい「冷蔵庫ルール」を作り上げました。
そこで今回は、我が家の冷蔵庫ルールを参考までにご紹介。あなたが冷蔵庫の使い方や食材の管理に悩んでいるようなら、きっとお役に立てると思います。
私が必ず冷蔵庫に入れている食材
本来は入れる必要がないけれど、私は冷蔵庫に乾物(かんぶつ)と粉の調味料を入れています。具体的には、以下のようなもの。
- 乾燥わかめ
- 干し椎茸(しいたけ)
- とろろ昆布
- 高野豆腐(こうやどうふ)
- 麩(ふ)
- 片栗粉
- 小麦粉
- 砂糖・塩
いまぱっと思い付いたのはこんなところで、他にもまだあるかも。どれも冷蔵庫に入れる必要は無いものですよね。砂糖とお塩は少量だけスパイスラックに並べ、ストック品を冷蔵庫に収納しています。
私が乾物と粉の調味料を冷蔵庫に入れているのには、ちゃんと理由があります。乾物は値段が高いから大事に使い過ぎて、湿気らせたり賞味期限を切らしたことが何度もあるから。
粉の調味料は、しばらく使わずにいたら虫が湧いていたことがやはり何度かあります。どっちもショックが大きくて、以来、冷蔵庫に入れるようにしました。
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お米は冷蔵庫に入れない主義
乾物と片栗粉は冷蔵庫に入れる反面、私はお米を冷蔵庫には入れません。でも最近は、お米を冷蔵庫に入れる人が増えていますよね。冷蔵庫にお米を入れるためのケースも色々と売られているし。
私が冷蔵庫にお米を入れない理由は、虫害に強いトタンの米びつを持っているからです。母が若いころから使っているものなので、かれこれ50年は利用している計算になりますが、まだ十分に使えます。おまけに、虫が湧いたことは一度もありません。
小麦粉やかたくり粉同様、過去にお米に虫が湧いたことはもちろんあります。しかも何度も。しかも大量に!あの恐怖は忘れられないですね。だから、お米の保管には私はかなりナーバスだし、冷蔵庫にお米を入れる方の気持ちはよく分かります。
お米に大量の虫が湧いたとき、母に相談したら、自分が使っている米びつをひとつ分けてくれました。それがいま使っている米びつ。直径が35.5cmもあるので、ちょっと邪魔に感じるときもあるんだけど、母の思いやりを感じる品なので、手放し難くて愛用し続けています。
冷蔵庫に根菜類は入れないほうがいい
ジャガイモや玉ねぎといった根菜類を冷蔵庫に入れている人も多いですよね。インスタなどおしゃれなネット画像の影響で、野菜やくだものを裸のまま冷蔵庫に入れる方も増えています。
でも、冷蔵庫に野菜や果物を入れるときはラップをするほうが長持ちするし(我が家の冷蔵庫の取説にはそう書かれています)、根菜類は冷蔵庫に入れないほうが長持ちする。だから私は、野菜を冷蔵庫に入れるときはビニール袋に入れるし、ジャガイモと玉ねぎは冷蔵庫に入れません。
最新式の高価な冷蔵庫には、野菜室に調湿作用があって、ラップの必要が無い商品もあります。野菜にラップをしていない画像をネット上にアップしている方は、そういう冷蔵庫を使っているんじゃないかな。
でもそれはごく一部の商品なので、野菜の鮮度を保ちたいなら、あなたが使っている冷蔵庫の取説を一度よく読むことをおすすめします。
お菓子は基本的に冷蔵庫に入れる
チョコレートとせんべいに限り、お菓子も冷蔵庫に入れています。室内に出しておくと、チョコは溶けるしせんべいは湿気るから。逆に、和菓子は冷蔵庫に入れません。和菓子は硬くなるとおいしさが半減するし、そもそも数日で食べ終わる。
クッキーは、量によってどうするか決めているかな。1週間で食べきれる量なら冷蔵庫には入れないけど、それ以上かかりそうなら冷蔵庫行き。と言っても、我が家ではチョコとせんべい以外のお菓子はあまり食べないので、「お菓子は冷蔵庫」が基本です。
我が家の冷蔵庫収納まとめ
小麦粉は冷蔵庫に入れるけどパスタは入れないとか、じゃがいもは冷蔵庫に入れないけど大根と人参は入れるとか、ルールは決めているものの、矛盾がたくさんあります。でも、冷蔵庫は人に見せるものじゃないから気にしない。
冷蔵庫の中身は家庭によって違うのが当たり前なんです。なのに、この考え方を受け入れるのに、私はけっこう時間がかかりました。長年の習慣と価値観をくつがえすのは、そう簡単じゃありません。
だけど、虫害にあったり、大好きなせんべいが湿気って食べれなくなったり、たくさんのショックをくりかえすうちに「私の冷蔵庫ルール」を作り始めました。
冷蔵庫に何を入れるか、もしあなたが他人の価値観に縛られているようなら、一度リセットして「自分のルール」を考えてみましょう。食材のストレスがひとつ減るだけで、ずいぶんと気が楽になりますよ。
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なお、記事の中でご紹介している商品は、以下から確認できます。
玄関の壁面に玉ねぎを吊るすのに利用しているメッシュパーテーション。10kgぐらい楽勝で吊り下げられる。