我が家では、菜箸(さいばし)はお玉やヘラと一緒にビンに立てて引き出しの中に収納しています。この際、お玉やヘラは持ち手の部分をビンに挿しているのに対し、菜箸は食事をつまむ部分をビンに挿していました。

よく開け閉めする引き出しだから、引き出しの中とはいえビンの底にはほこりが溜まりやすい気がするし、できれば菜箸も「柄(え)」の部分を下向きに入れたい。でも菜箸の先端はどれも同じ形をしているから、先端を上向きにするとどれがペアか分かりにくい

「どうしたものかな~」と長いこと悩んでいたのですが、ふと、先日セリアで買ったコードホルダーが、菜箸の先端にすっぽりハマりそうな気がしてさっそく試してみたところ、気持ち良いくらいぴったりにホールドできました。

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家族みんながストレスを感じない調理用具の収納法

(調理用具は全部この引き出しの中にあるから、ここさえ開ければ見つかる)

菜箸とお玉を同じビンに立てるようになったのは、わりと最近です。以前は、「細長い調理用具」は寝かせて収納し、「丸っこい調理用具」は立てるかコンロの奥に吊り下げるという分け方をしていました。

つまり、菜箸としゃもじは引き出しの中に寝かせて、お玉や泡だて器はツールスタンドに立てる、フライ返し(ターナー)は両方のコーナーを行ったり来たりという感じです。

当然、寝かせているツールと立てているツールは置き場所がちがうから、お料理をするときは引き出しを開けたり、ツールスタンドに手をのばしたり、あるいは壁面のフックに手を伸ばしたりの繰り返し。

でもうちのキッチンは狭いので、ちっとも困っていなかったんです。むしろスペースの有効活用をしていた感じ。だけど主人はなかなか収納場所を覚えられなくて、毎日のように「あれはどこだったっけ?」の状態でした。

何度教えても場所を覚えてくれないから私もけっこうストレスで、もっとシンプルな収納方法を考えようと思ってたどり着いたのが、「よく使うツール」と「滅多に使わないツール」という分け方。

菜箸もヘラもお玉もフライ返しも、全部ビンに立てて同じ引き出しに収納し、手前のビンにはよく使うツールを入れ、滅多に使わないツールは奥のビンに入れることに。この結果、「あれどこ?」が激減。そして唯一残った悩みが「菜箸の向き」です。

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セリアのコードホルダー小の特徴とサイズ

セリアのコードホルダーには、「大」と「小」の2サイズがあります。「小」は1パックに3個入りで、「大」は2個入り。色は「白」「黒」「ピンク」の3色。

見た感じ、小サイズはイヤホン用で、大サイズは充電ケーブル用といった印象です。デザインがシンプルで他のケーブルホルダーよりサイズが小さく、クリップ式なのでワンタッチで開閉できます。以下に素材と「小」のサイズをご案内。

  • サイズ:W2.8×D1.3×H2.0cm(実測値)
  • 素材 :ポリプロピレン

パッケージにサイズの記載はなく、私が買ったのは「小」サイズなので、「大」サイズの正確な寸法は分かりません。ただ、かなり大きいです。充電ケーブル用のコードホルダーが欲しかったけど、「大サイズは邪魔かな?」と思ってやめたくらい。

(最初は開けるのに1分以上かかった!)

また、「クリップ式なのでワンタッチで開閉できる」と書きましたが、それはあくまでも商品コンセプト。実際には、クリップがかなり硬くて、なかなか開けられません。

たまたま不良品だったのかもしれないけど、1991年にダイソーが全国展開をはじめた直後から、30年近く「100円SHOP」を愛用している私の経験上、100均の商品が「たまたま不良品」の確率は低いです。

(なかなかクリップが開かないから、急いでいるときはマジで焦る。ビニタイのほうがむしろ使いやすい)

セリアの「コードホルダー小」のおすすめポイント

このコードホルダーを愛用している方もいるでしょう。でも私は、コードホルダーとしてはおすすめできません。ただし、発想を変えるといろんな使い道がありそうで、そのひとつが「菜箸クリップ」です。

そこで、セリアの「コードホルダー小」を菜箸クリップとして利用する際におすすめな点を箇条書きにします。

  • 菜箸のちょうどいい位置にハマる
  • プラスチック製だから洗える
  • 小さくて邪魔にならない

逆に残念な点は、いまのところ「なし!」。菜箸クリップに使うときは、ホルダーを上からスポッと入れるだけでクリップ部分を開閉しないため、クリップが硬くても問題ありません。

まだ使い始めたばかりですが、我ながらナイスアイデアで、めちゃめちゃ使いやすいです。「このコードホルダー使えないじゃん!」と思ったとき、とっとと捨てなくて本当に良かった。今では「もう一個買おうかな」と思うくらい気に入っています。

(背景のレンガ調の壁はダイソーのリメイクシート)

アイデアを膨らませるのも100均商品の楽しみ方

100均で商品を買うと、5回に1回くらいの頻度で「あー、これは失敗だった」とか「これ不良品じゃん!」てことがありますよね。でもなにせ100円だから、返品しに行く時間もガソリン代も惜しい。

なので、「なんか別の使い方ができないかな?」と私はいつも考えます。100均が好きな人には、そういうタイプの人が多いんじゃないかな。

今回の菜箸クリップのアイデアは、草履の鼻緒クリップから思いつきました。鼻緒クリップは、おしゃれに収納するのが目的じゃなくて、他の草履とごっちゃにならないようにするのが目的ですよね。菜箸も、束ねたいというよりはペアを見分けやすくしたかったので、「鼻緒クリップみたいな感じで…あ、コードホルダー!」て思ったんです。

(菜箸をクリップしていると、どれがペアか探すまでもなくひと目で分かる)

こんなふうに、「失敗したー」と思っていた100均商品の使い道を思いついたときって、パズルのピースが埋まったときみたいに楽しいです。もし、捨てられずにいる100均商品が手元にあるなら、本来とは違う使い道がないかちょっとだけ考えてみると、意外と楽しいかもしれませんよ。

コードホルダーとしては使いにくくて残念だったけど、代わりにさいばし収納のストレスから解放されて、私はいまとってもご機嫌です。

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