使わないハンドタオルやミニタオルがたくさんあるようなら、3~4枚のタオルを手縫いでつなげるとフェイスタオルとして使えます。ミシンで直線縫いして手早くつなげるのもいいですが、ひと手間かけて刺繍のステッチを使えばおしゃれな飾りを作れます。

スポンサーリンク




バックステッチ

いわゆる「本返し縫い」にあたるステッチ。しっかりと縫い合わせることができ、強く引っ張っても縫い目が切れる心配はありません。

うすい布地を本返し縫いで縫うと、裏にたくさんの糸が渡りますが、タオルを2枚重ねて縫うとかなりのボリュームが出るので、針を斜めに刺すことで、裏側にもきれいなステッチができます。

チェーンステッチ

文字通りチェーン(くさり)の形をしたステッチ。華やかな飾りに使うステッチで、縫い目の強度は一般的な「並み縫い」と同じですが、表側はボリュームが出ておしゃれです。ただし裏側は並み縫いと同じ間の空いたステッチなので、裏返して使うときはちょっぴりさびしいかも。

スポンサーリンク

クロスステッチ

こちらも文字通りで、クロス(十字)の形をしたステッチ。単純なステッチですが縁飾りにぴったりで、一方のタオルの端を飾るように縫うと自然な印象になります。

クロスステッチで直線縫いをするときは、一方の斜めの縫い目を続けて縫い、端まで行ったらUターンして、逆の斜めを縫いながら戻ります。途中で糸が足りなくなったら糸を足して縫い続けてもいいし、飽きたらそこで中断しても問題ありません。一方の斜め縫いですでに端まで縫い合わせてできていますから。

画像のタオルを縫っているときも途中で糸が足りなくなったのでクロスが途切れていますが、個人的にはまったく気になりません。

その他のステッチ

・ランニングステッチ
直線状に針の出し入れを繰り返す、いわゆる「並み縫い」です。シンプルな縫い方ですが、刺繍糸を5~6本束ねて使うとけっこうボリュームが出て飾りになります。

・ブランケットステッチ
端縫いに使うステッチで、2枚の布を縫い合わせたいときにも便利です。アップリケの縁飾りなどによく使います。

各ステッチの具体的な縫い方は、以下の日本ヴォーグ社のサイトで確認できます。
「ステッチの刺し方|日本ヴォーグ社」

まとめ

今回は分かりやすいように刺繍糸を6本取りで縫っていますが、実際には一般的な手縫い糸を2本取りで縫えば強度的には問題ありません。縫い目をアクセントにしたいなら、赤や緑などの色糸を使うとけっこう目立ちます。刺繍糸を使うときは、3~4本も束ねれば十分かと。

2枚のタオルを縫い目がキレイになるように手縫いでつなげるのは、実のところちょっと面倒です。一刺しごとに裏側の縫い目を確認しないといけませんから。

まずはランニングステッチで縫ってみて、まだ余力があるようなら同じようにランニングステッチでUターンしてくると、バックステッチのように見えますよ。