ほうきなどの掃除用具を、私はフックを使って壁面に掛けて収納しています。というのも、私はあまり掃除が好きじゃないので、目につきやすく取りやすい場所に掃除道具を置いていないと、ますます掃除をしなくなることに気がついたから。

それに、部屋の中を改めて見渡すと、空いている壁面がけっこうある。掃除用具はたいして奥行きがないから、フックさえあればどこに掛けていてもそれほど邪魔になりません。

でも、「ここが一番目に付きやすくて、手に取りやすいな」と思ったキッチン横の壁は、ピンフックを挿せないコンクリートの壁です。そこで、ネットで見かけた「はがせるフック」を使ってみることに。

結果は大満足!ただし、耐荷重にはやや無理がありました。「はがせるフック」を使って重いものを吊り下げたいときは、実際の耐荷重は記載値の半分程度と考えておくほうが安心です。

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「はがせるフック」とは?

「はがせるフック」は、壁紙に跡が残らないタイプの粘着式フック。賃貸マンションのコンクリート壁にフックを取り付けたいときに、かなり助かります。ほかにも、システムキッチンや洗面化粧台の扉裏や、部屋のドアなど、ピンフックを挿せない場所にフックを取り付けたいときに便利です。

「はがせるフック」の耐荷重は、一番広く流通している商品で500g。それくらいあれば大抵のものは吊り下げられそうですが、頻繁に掛け外しをするものを吊り下げるときは、それ自体の重量以上の荷重がフックにかかります。

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「はがせるフック」のメーカーと金額

(はがせるフックを実際に壁に貼り付けた状態。フックの下にベロが出る感じ)

「はがせるフック」は、ニトムズ・3M・レックなど、複数の大手文具メーカーがつくっています。もちろん100均にもある。耐荷重が500gの商品は、ダイソーなら2個入りで110円。ニトムズなら4個入りで約200円です。つまり、100均で買うのがお得な商品というわけではありません。

また、「はがせるフック」は繰り返し使うことを前提にしているため、張り替え用のスペアテープを付属している商品もあります。つまり、何度か張り替えるつもりなら、たくさんのフックを買うより、付属テープが付いている商品を買うほうが安上がり。これは、商品を選ぶうえでかなり重要なポイントです。

NITTO(ニットー)「はがせるフック」の特徴

私はある程度の個数が欲しかったし、フックを貼る場所を後で変えたくなるかもしれないと思ったので、100均ではなくホームセンターにあったNITTO(ニットー)の「はがせるフック」を買いました。

ニットーの「はがせるフック」は、耐荷重500gは4個入りで、張り替え用のスペアテープを4枚付属しています。つまり、フック8個分に相当する入数で、金額は約300円。1個単価が安く、丸いデザインもかわいらしいです。

耐荷重1kgの商品にしようかと随分悩んだけれど、耐荷重が高いほど値段が高く、フックの大きさが大きくなります。これは「はがせるフック」に限らず、粘着式のフック全般がそうですよね。

粘着式だから耐荷重に不安はあるものの、狭い廊下に大きなフックを貼り付けたくなかったし、たくさんのフックが欲しかったので、悩んだあげく耐荷重500gのフックを選びました。

耐荷重500gの「はがせるフック」にクイックルワイパーを掛けてみた

記事のはじめにも書いていたように、私が「はがせるフック」を使おうと思った目的は、掃除用具を壁面に吊り下げるためです。吊り下げたかった掃除用具は以下の4つ。

  • クイックルワイパー
  • 棕櫚(しゅろ)のミニほうき
  • ちり取り
  • ハンディモップ

この中で一番重いのが「クイックルワイパー」。メーカーの公式サイトによると、本体の重量は340gです。数字の上では500gのフックでも大丈夫なはずだし、実際、耐荷重が500gのピンフックやマグネットフックに掛けていたときは問題ありませんでした。

そこでさっそく、壁に取り付けた耐荷重500gの「はがせるフック」に、恐る恐るクイックルワイパーを吊り下げてみたところ、不安定な様子はありません。「これなら大丈夫」と思い、そのままクイックルワイパーを掛け続けることに。

ところが、1カ月ほど経ったある日、クイックルワイパーが床に落ちていて、はがせるフックもはがれ落ちていました。

「はがせるフック」を使った吊り下げ収納まとめ

今回の件で、ピンフックやマグネットフックに比べると、粘着フックは耐荷重が厳しいことが分かりました。特に、掃除用具のように頻繁に掛け外しをするものを吊り下げるときは、2倍の耐荷重があるフックを選んだほうがいいです。

「はがせるフック」の1個あたりの単価は、ピンフックに比べると決して安くはありません。でも、コンクリートの壁など、ピンフックを挿せない場所にフックを設けて吊り収納したいときにはすごく便利です。必要なくなったらきれいにはがせる点もうれしい。

でも、「はがせる」ということは、「はがれやすい」ということです。このため、あまりに重いものを掛けるのには向きません。

ちなみに、はがれ落ちたのはクイックルワイパーを掛けていたフックだけで、ほうきとちり取りを掛けているフックはずっと安定しています。耐荷重の半分以下の重さのものを掛ける分には、問題なさそうです。

なお、ニトムズ「はがせるフック」の詳細は以下から確認できます。

 

もっと重いものを吊り下げたい方は、3.5kgの耐荷重がある、強力タイプの「はがせるフック」もあります。

また、以下の記事では「はがせるフック」を使ったおすすめの収納事例を紹介しています。興味のある方はこちらもあわせてご覧ください。

「壁掛けカレンダーの吊り下げ収納には「はがせるフック」がおすすめ」