わが家には猫が2匹いるので、これまでにヘンプのマクラメで猫の首輪を何本も作りました。また遠方に暮らしている姉も猫を飼っていて、あれこれと首輪のデザインに注文をつけて頼んでくるので、いろんなタイプの首輪を試作しましたが、失敗もたくさんありました。今日もそんな失敗例のひとつをご紹介します。
留め具のデザインはシンプルが一番!
特に失敗が多かったのは「留め具」です。ボタンのような形をしたココパーツやウッドパーツは着脱がしやすいのでよく利用していますが、着脱しやすいということは猫が自分で外しやすいという難点もあります。
だから、猫が自分では外せない微妙な長さを確認して作らないといけません。大抵は少し長めに作っておいて、付けた後に様子を見ながらじわじわと長さを調整します。
それはちょっと大変だなと思う方は、最初はひもが結ぶのが一番楽で確実です。長さの調整もしやすいですから。
全体を紐にするのではなく、結ぶ部分だけを紐にしておけば、首輪として見えている部分はおしゃれで、長さの調整もできて、着脱もまあまあ楽で、その猫にちょうどいいサイズの首輪の長さを見極めるのにも便利です。
スポンサーリンク
ワンタッチ式は要注意
あるとき姉が「ひもを毎回結ぶのが面倒くさい」とわがままを言い出したので、前々から気になっていたワンタッチ式の留め具を使ってみることにしました。ホームセンターやペットショップで「猫の首輪」として販売されているものの多くは、ほとんどこのワンタッチ式留め具です。
個人的には、見た目が可愛くないのであまり使いたくなかったけれど、猫はときどき首輪に脚をかけてしまって、そのまま首輪から脚が抜けなくてひとりでアワアワやったりしますからね。
首輪の長さが適切ならそんなことは起こらないんですが、ともかく、ワンタッチ式留め具を使ってヘンプコードで首輪を作ってみました。結果はあっけなく破損。ひもの結び終わりを一方の留め具にかたく結び、念のために手芸用ボンドで固定もしたのですが、ここがすぐに外れました。
外れたというか、猫がなんとか首輪を外そうとして、脚をかけたのでしょう。姉の猫の話ですから、自分で様子を見ていないので何とも言えませんが、この留め具をマクラメ結びの首輪で使うのは厳しそうだなというのが結論です。
ハンドメイドするなら素材にはこだわろう
どうしてもワンタッチ式留め具を使いたいなら、布や革を使ってミシンで縫えば大丈夫じゃないかなと思います。
もっと簡単な方法は、布にマジックテープを縫い付けたスカーフ状のものを、首輪として使うのもおすすめ。細いひもより面状の布の方が、猫はいやがりません。それに、マジックテープは簡単に取れそうで意外と強いです。
ただこの場合でも、できるだけ素材には化繊ではなく綿や麻の生地を使いましょう。市販の首輪はプラスチック製かゴム製で、リボン状でも化繊が一般的。いずれも猫の皮膚には良くありません。手間のかかるハンドメイドでアクセサリーを作るからには、「身体にやさしい」という要素は大事にしたいですよね。