毛糸で帽子やマフラーといった「小物」を作ると、「このぐらいの長さじゃ何も作れないけど、何に使おうかな?」といった、短いあまり糸が残ります。

帽子やマフラーを作るほどの長さもないどころか、せいぜい1~2段分の長さしかない糸。でも私はそんな「ちょびっと」の長さしかない糸でも、もったいなくて捨てれません。

だって、わずかな余り糸をうまく組み合わせると、びっくりするほど豪華なモチーフブローチが作れるから。取り外し式のモチーフにしておけば、帽子やバッグの飾りに使いまわしができます。

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ブローチは作りながら出来上がりサイズを決められる!

モチーフブローチにはいろんなパターンがあって、編み方によって必要な毛糸の長さが極端に変わります。出来上がりのサイズは同じくらいでも、ぎっちりと密度が高いモチーフと、スカスカ模様のモチーフでは、使う毛糸の量が3倍ほど違います。

また、モチーフブローチには「適切なサイズ」がありません。ちっちゃいモチーフブローチは可愛いし、大きなモチーフブローチは華やかです。余り糸の量が少ないときは透かし編みの小さなモチーフを作ればいいし、1玉あるときは大きくてボリュームのあるモチーフを作ればいい。

モチーフブローチが余り糸を使うの都合がいいもうひとつの理由に、素人でも簡単に編み図をアレンジできるという点があります。

帽子や手袋の編み図を自分でアレンジするのはちょっと勇気がいるけれど、モチーフブローチなら「失敗」することはまずありません。参考にしている編み図にはあと1段編むように描かれていても、糸が足りないときは途中で止めても大丈夫。

逆にもっと編めそうなら、もう1段増やしたり縁飾りを付けるなど、発想がどんどんふくらみ、編み物アレンジの良い練習になります。

(帽子の余り糸に別糸を足して作ったモチーフブローチ。)

毛糸の帽子

(まったく質感が違う糸で編んだ帽子に着けてもかわいい。)

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途中で糸を変えても違和感がなくておしゃれ

小さなモチーフブローチを作るほどの長さも無いときは、複数の余り糸を使い、1段ごとに糸を変えてモチーフを作っても素敵です。

また、透かし編みで平べったい小さなモチーフを作り、複数のモチーフを重ねて束ねるというアイデアも。下の方には値段の安い毛糸を使っていても、一番上にくるモチーフにモヘアなどの高価な毛糸を使うことで、モチーフ全体に高級感が出ます。

無料の編み図もたくさんあるけど1冊は本を買うのがおすすめ

この記事で紹介しているモチーフを作るのに参考にした本はこちら。やや古い本ですが、10種類以上のモチーフが掲載されているので、これ1冊あれば自分でアレンジしていろんなモチーフブローチを作れます。

モチーフブローチの編み図はネット上に無料でたくさん公開されているため、本を買うのはもったいないと思う方もいるでしょうね。でも、モチーフ編みの本をまだ1冊も持っていないようなら、100円の中古本でいいから買ってみて、本を参考に素直に数げいこをこなすことをおすすめします。

まだ編み物に慣れていないときほど、真新しい作品を見ると飛びついてしまいますが、それでイメージ通りの作品を作るのは難しいです。だけど編み物の基本が頭に入っていれば、自分でいくらでもアレンジできるようになりますよ。

なお、かぎ針編みに慣れていない方には以下の本がおすすめです。

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