今回ご紹介する巾着袋は、サイズや色など「こういうのが欲しい」という具体的なお願いをされて作ったものです。仕事の昼休みに財布だけを手に持ってコンビニに行くのがいやだから、財布が入るくらいの小さな巾着が欲しい、だったかな?

わりとアバウトな希望なので、たまたま持っていた残布で作れるサイズのものを作ることにしました。

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新たに購入したのはレザーコードとウッドパーツだけ

財布を入れるだけといってもこの財布が饅頭のように丸々とふくらんでいて、重さもかなりありましたから、長持ちするように2枚合わせにしました。接着芯を貼って済ませてもよかったんだけど、その「ひと手間」で見た目の高級感が変わりますからね。そこは頑張りました。裏地がチラ見えした時におしゃれなように、色は表生地と反対の色をチョイス。

でも一番悩んだのは手持ち紐。木綿かすりの残布を使ったし、飾りでサイドにアクセントもつけているし、裏地を付けて2枚合わせにしたから、もう十分に高級感はありますが、レザー紐が付いていると最高におしゃれじゃないですか。ナイロンの紐とレザーコードでは見た目の印象が大違いです。

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レザー紐なら端をひとつ結びするだけで十分におしゃれだけど、紐の端にウッドパーツが付いていたら全体が引き締まっていい感じになります。なので、本体の布は残布で済ませましたが、持ち手紐とパーツだけは買うことに。

といってもコードは10cm単位でカット売りされているから、必要な長さだけ購入。パーツも2個あれば十分だから、ボリュームのある大きなウッドビーズを選びました。あわせて300円くらいだったかな。

高級感を出したいならパーツ代はケチらない!

使いやすさと見た目の魅力のうち、より簡単にできるのは「見た目の演出」です。これはハンドメイダーならよく分かっていますよね。アクセサリーショップや天然石ショップで高額な値段で売られている商品は、どれもたいした手間はかかっていません。高価なパーツがいくつも散りばめられているだけで、1万円前後で売られています。

パーツ代が高額だから当然なのですが、手間をかけて作品を作るのが好きなハンドメイダー的には、なんだか物寂しい気分になります。けれど逆に言うと、手間をかけた作品に高価なパーツを1~2個取り付けるだけで、見た目の華やかさが一気に高まるということ。これを採用しない手はありません。プレゼントならなおさらです。

袋物ははぎれのサイズに合わせて作品を作りやすい

巾着袋に限らず、バッグなどの袋物はサイズが合わなくて使えないということがほとんどないので、プレゼントしやすいです。大きな布がないなら小さなはぎれをパッチワークすればいいですしね。そしてほぼ100%の確率で喜ばれます。

ただし、喜ばれるからといって「使い勝手が良い」と思われているとは限りません。お気に入りのアイテムとして使ってもらうためには、使いやすさと見た目の魅力、両方が必要です。せっかく手間をかけて作るのだから、「もうひと手間」と「わずかな出費」を惜しまずに、魅力的で使いやすい作品を目指しましょう。