襟や袖が破れてしまい、会社に着ていくのはちょっと…というくたびれたワイシャツ、どうされてますか?作業着にしてボロボロになるまで着るという方もいれば、小さくカットして使い捨て雑巾に利用している方もいるでしょう。

男性用のワイシャツは、女性用のシャツに比べるとゆったりとしたデザインが多く、リメイク素材として使いやすいです。だから私は、身ごろと袖を使って小振りな枕カバーを作っています。そこで今回は、ワイシャツで作った枕カバーをご紹介します。

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ワイシャツの素材は寝具カバーに理想的

ワイシャツの素材はさまざまですが、基本的には適度な通気性と吸水性があります。クールタッチ素材の夏物は肌触りがひんやりとしていて、化繊でも寝具カバーには理想的。綿100%なら通気性が高く、一年中使えます。いずれにしても、枕カバーの素材には理想的です。

4Lサイズのワイシャツは布面積が広い

うちの人は体格がよく、洋服は4Lサイズ。ワイシャツは風呂敷なみの大きさです。それに体格がいい(太っている)と汗を掻きやすいから、素材には綿100%を選んでいます。

4Lサイズはただでさえ値段が高いのに、さらに値段が高い品を選んでいるわけで。襟や袖口が傷んだからといってワイシャツを雑巾にするのは、あまりにもったいない。だって身ごろも袖もまだまだきれいです。

「何か使えそうなんだけどな」と思いながら、シャツの寸法を測っていたら、後ろ身ごろを使うと枕カバーがぎりぎりで作れそうなことに気が付きました。

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4Lサイズのシャツがどれくらいの大きさなのか、なかなかイメージがわかない方も多いですよね。寸法上は横幅が広いだけで、着丈はLや2Lサイズとたいして変わりません。

つまり、4Lサイズじゃなくてもワイシャツを使って枕カバーを作ることは十分に可能です。Lサイズなら1枚しか作れないけれど、4Lサイズなら2枚作れるというだけ。

はじめに枕のサイズを確認する

枕の大きさは商品によって違いますから、まずは使っている枕のサイズを測る必要があります。広く採用されている枕のサイズは、以下の3種類です。

  • 30×40cm(そばがら枕など)
  • 43×63cm(シングルベッド用の枕)
  • 35×50cm(やや小ぶりなサイズの枕)

よく見かけるホテル枕のサイズは、43×63cm。このサイズの枕カバーを作るには、いくら4Lサイズのシャツでも何かしらの工夫をしないといけません。フルカバータイプを作りたいなら、ツギハギが必要です。

もし、ワイシャツで43×63cmの枕カバーを作るなら、私だったら袖をカットして身ごろで1枚の布を作り、両サイドに結び紐を縫い付けるかも。枕にぐるっと布を回して、ひもで結ぶという方法です。これが一番かんたんな作り方じゃないかな?

枕のサイズの合わせて枕カバーのデザインをアレンジ

うちの人が愛用している枕は、やや小振りな35×50cmのい草枕です。4Lサイズのシャツの後ろ身ごろを正確に採寸したところ、このサイズの枕カバーをぎりぎり作れる大きさで、少し興奮しました。さっそく、脇と肩の継ぎ目にハサミを入れてシャツをカットし、筒状に縫い合わせただけの簡単な枕カバーを製作。

脇から上の部分は幅が少し狭くなりますが、布を全部使ってできるだけ大きなサイズに作りました。一見変な形をしていますが、この部分があるおかげで、枕にきれいにカバーリングが出来ます(下の画像)。

そして、前身ごろからは冷感マット用のカバーを作りました。冷感マットもけっこう汚れますからね。カットした両袖も、デザインを工夫すれば枕カバーをもう1枚作れそうです。

リメイクするときは完成品をお金に換算するとモチベーションが上がる

このワイシャツで枕カバーを作ろうと思った最大の理由は、シャツの生地がとても良いものだったからです。つやのある綿生地で、10年以上着ているのに、ちっともくたびれていません。もしポリエステル100%の安いシャツなら、「お疲れさま」と言って捨てています。

古着をリメイク素材に使うときは、「これと同じ素材の品物を買うと、値段はいくらだろう?」というように、お金に置き換えて、再利用する価値があるかどうかを決めています。だって、物を捨てない代わりに自分の時間を捨てるのは、もっともったいないですから。

そして出来上がったら「これで○○円稼いだよ!」と、自分の労働をねぎらうことも大切にしています。私にとってリメイクすることは、お金を稼ぐことと同じ位置づけなんです。