すぐには払えそうにない大きな金額を分割(リボ)で支払うことにした直後は、ある程度お金の余裕ができてからリボ払いの金額をもっと上げようとか、まとまったお金が貯まったら残金を一気に完済しようと考えるかもしれません。
でもちょっと無理をしてでも先に多く払うほうが、支払う手数料の総額が安くなると知っていたら、どうでしょうか。
具体例|20万円のリボ払い返済計画
プロミスの返済シミュレーションは、月々の支払額や支払う月数を指定するだけで手数料の総額を確認できる便利なツールですが、うまく活用すればリボ払いの金額をちょこちょこと変えたいときのおおよその支払総額も確認できます。
20万円をリボ払いで返済するケースを例に、いくつかの返済プランとそれぞれの支払い総額を紹介します(実質年率が15%の場合)。
- 月々20,000円×11回 ⇒ 支払い総額は215,001円(手数料は15,001円)
- 月々15,000円×15回 ⇒ 支払い総額は220,163円(手数料は20,163円)
- 月々10,000円×24回 ⇒ 支払い総額は231,576円(手数料は31,576円)
- 月々20,000円×3回+10,000円×17回 ⇒ 支払い総額は223,992円(手数料は23,992円)
- 月々10,000円×17回+残金完済 ⇒ 支払い総額は229,644円(手数料は29,644円)
※細かく計算していないため、端数は正確な値ではないものもあります。
スポンサーリンク
支払う期間は同じでも計画によって支払う総額は変わる
特に注目して欲しいのが上の4番と5番です。4番は最初に頑張って2万円を3回返済し、その後はペースを落として1万円の返済を最後まで続けたケース。支払った期間は30カ月で、支払った手数料の総額は約24,000円です。
一方の5番は、無理のないペースで最初から1万円の返済を続け、お金ができた時点で残金を完済したケース。支払った期間は18カ月で、支払った手数料の総額は約30,000円です。
この2つのケースを見比べて、どちらがいいと感じますか?5番では最後の月は頑張って約6万円を支払っていますが、それによって浮いた手数料はわずか1,932円です。無理して急いで完済しなくても、1万円の返済を最後まで続けてもよかったのかなという感じです。
私は若いころはずっと5番のケースを採用していました。ローンを組んだ直後は「だってお金がないのよ!」という気持ちが強かったからです。
でもあるとき、かなりペースアップして残金を完済したのに思っていたほど手数料の総額が安くならなかったので、疑問を感じて自分で計算してみて驚きました。そうです、それまではお店の人まかせで、自分で返済シミュレーションをやったことはなかったんです。
上の例は20万円のケースですが、もしこれが50万や100万だったら、月々の支払額によっては手数料だけで軽く10万円を超えます。
まとめ
大きな金額をリボ払いで支払うときは、いかに早い段階で元金を減らすかで、支払う手数料の総額が変わります。
大きな買い物をした直後は、来月でもいい買い物は翌月以降に延期し、「あとちょっと」の倹約を積み重ねて返済初期の苦しい家計を切り盛りすることで、結果的には浮いたお金を別の支払いやお買いものに使えます。